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体毛はなぜ生える? ワキ毛やすね毛が生える理由とは
現代社会で生活する上で必要ではない体毛はムダ毛と呼ばれます。しかし、そもそもなぜ体毛は生えるのでしょうか。
よく体毛は体の各所を守るために生えると言いますが、その体毛を処理しても体調に問題はないのでしょうか。
体毛について考えてみましょう。
体毛が生える意味
はるか昔、人間の祖先の全身が毛に覆われていた時代、体毛には重要な意味がありました。
1.服がなかった時代に体温を維持するため
2.外的な衝撃を和らげ身を守るためのクッション
実際に、体毛が多く生えている頭には脳、デリケートゾーンには生殖器、ワキにはリンパ節や太い血管などがあります。
ワキは腕を動かす際の摩擦を防いでいるように、すね毛は何かにぶつかった時に衝撃を和らげてくれているようにと考えられています。
また、毛が生えている毛穴の奥には皮脂腺があり、分泌される皮脂と剥がれた組織が天然のクリームとなって、皮膚を守る役割をはたしているという説があります。
なぜ処理しても生えてくるの?
かつての人間にとって、体毛は体を守る大切な役割を果たしていました。
しかし現代では体毛の代わりに衣服を着用することで、体調を管理できるようになっています。
体毛がなくなったことが原因で、体に甚大な問題が起きた事例はないということなので、脱毛すること自体は問題なさそうです。
こうして不要となった体毛は今や、「ムダ毛」となってしまったのです。
現代社会では「きれいな肌でいたい」という気持ちから、ムダ毛を処理するようになりましたが、ではなぜムダ毛は処理を繰り返しても生えてくるのでしょうか。
毛には皮膚の表面に出ている毛幹部分と、皮膚の中に埋まっている毛根部分があります。この毛根部分に球状に膨らんだ「毛球」と呼ばれる部分が、体内で「毛母細胞」と接して毛細血管から栄養素と酸素を吸収し、毛が生え成長します。
つまり、この毛母細胞がなくならないと、どんどん毛が生えてくるのです。
もちろん毛にも寿命があり、生える場所によって伸びる速度も生え変わる周期も違います。毛が生えてから抜けるまでのサイクルを毛周期(ヘアサイクル)と言い、ムダ毛処理をする場合は、この周期に合わせた施術をするとスムーズです。
ムダ毛はホルモンの影響も受ける
よく、肌の調子が変わる原因として「ホルモンバランスの変化」が挙げられますが、ホルモンは体の成長や活動を促す作用があるので、バランスが変化するとムダ毛にも影響が現れます。
例えば男性ホルモンが増えるとヒゲなどは濃くなりますが、頭髪は薄くなります。
また、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンは毛の発生や成長を促進しますが、エストロゲンは毛が生えるのを抑制する働きがあります。
ホルモンバランスが乱れる原因としては以下のようなものがあります。
原因 | 体内で起きていること | 体毛 |
---|---|---|
妊娠 | プロゲステロンの増加により毛の成長期の長期化 濃くなる傾向がある | 濃くなる傾向がある |
自律神経の乱れ | 加齢やストレスにより男性ホルモンが活性化 濃くなる傾向がある | 濃くなる傾向がある |
無理なダイエット | 卵巣機能の低下により男性ホルモンが優位に | 増える傾向がある |
喫煙習慣 | 体内の活性酸素量の増加により女性ホルモンの働きを低下させることも | 増える傾向がある |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
このように、毛とホルモンバランスは密接につながっているのです。